山本君

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幼馴染の山本君が、金の事で俺に泣きついてくるのは、
今に始まった事ではない。
もう10年以上も前から、こうして俺に泣きついてくるのだ。

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その度に俺は山本君に金を貸す。
別に困ってる山本君を助けたいとか、
小学校1年以来の付き合いだからとか、
そういった友情的な奇麗事で貸す訳ではない。

俺が楽しむ為、つまり俺の為に貸すのだ。

俺が山本君だったら、俺は俺から絶対借りないだろう。
しかし残念ながら、俺は山本君じゃないし、山本君は俺じゃないので
今日も今日とて山本君は俺に金の無心をしに来るのだ。

そんな山本君の事が、俺は大好きなのである。


それでは、今まで山本君に行ってきた数々のヒドい貸し方をご紹介。




ある日の夜、山本君がうちに金を取りにきた。
俺は財布から金を取り出し、「ハイ」と手渡す素振りをし、
山本君が受け取ろうと手を差し伸べた瞬間、札を地面にパラパラと落とす。




「拾え」





そう山本君に命令する。
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山本君は、しぶしぶアスファルトの上のお札を一枚一枚拾っていた。
俺を見上げる顔は、屈辱に満ちていた。

一回やってみたかったんだよな、このやり方。



金を貸すと約束していたある日の夜、
山本君にこんなメールを送ってみた。


「今お前んちの前の、とある場所に金を隠したから見つけてみ」





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メールを送った数秒後に、山本君はすごい勢いで家から飛び出して来た。
そして家の周辺の、ありとあらゆる場所を、無我夢中で探し始めた。














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その様子を俺は、金を片手に塀の影から見守るのだ。



ある日の深夜、山本君がうちに金を取りに来た。
俺の実家の部屋は、二階の一番奥だった為、わざわざ外に出るのが面倒くさかった。
そこで札を折って飛行機にし、窓から下の山本君めがけて投げる事にした。
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しかし、タイミング悪く(良く?)、札は木の枝に引っかかってしまった。
山本君は、近くに落ちてた木の枝を手にし、
暗闇の中、札をゲットする為にピョンピョン飛び跳ねるのだった。
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そんな必死な山本君を見下しながら吸うタバコの、うまいことうまいこと。














また山本君にお金を貸したい。
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by kurukurupaaaa | 2008-01-09 04:12 | 友人  

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