カテゴリ:街人( 50 )

 

赤羽UFO

『東京都北区赤羽』⑤巻、9月16日発売です。
amazonで予約開始されたみたいですが、まだ表紙とか全然できてません・・。
無事発売できた際には、よろしくお願いします。



最近ブログも放置気味だけど、たまにはちゃんと書くぞ!





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あれは三週間前の日曜の夜。


飲み仲間の赤澤氏と、一杯引っ掛けた後に、
何気なく住宅街を徘徊していた時のことである。

唐突に赤澤氏が叫んだ。























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「あ UFOだ!!!」



彼が指差した方向を見上げると・・・



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本当に、絵に描いたようなUFOが、
夜空を漂っていたのだ・・!!

人が不意にUFO極まりなきUFOを見た時、
どういう反応すると思います?

ギャーと叫ぶ?

走って逃げる?

警察に通報?






















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答えは爆笑です。

二人して笑い転げました。
だって、夜の赤羽の住宅街に、UFOが飛んでるんですもの。

とりあえず、UFO方面にレッツゴー!















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どうやらUFOの奴は、荒川土手の上空を飛んでいやがるようだ。
真っ暗闇のせいか、一体どれくらいの高さを飛行しているのか
全く検討がつかない。

もう少しだけ、UFO方向めがけて近寄ってみることにした。














「ババッ・・・ババババッ・・・」


UFOに近づくにつれ、かすかに飛行音が聞こえる・・。
ピカピカと点滅する度、光にUFOの機体が照らしだされ、
ぼんやりとだけど目視もできるぞ。

どうやら、そんなに高い距離ではなさそうだ。

なんだ?なんだアレ?

さらにUFOに近づくべく、土手を調べ回ると・・・























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知らないおじさん発見!!


UFOを見上げてるし、彼なら何か知っているかもしれない。


「おじさん!あのUFOみたいなの、何なんですかね?」





























「ああ、アレ?俺の。」

そうつぶやくとおじさんは、すごい勢いでUFOを引き降ろし始めた。




























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うおお・・荒川の土手で、知らないおじさんが
ピカピカ光りまくる謎のUFOを、空からひきづり降ろしている・・・!














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その非日常的な光景を目にした俺と赤澤氏は、
だんだん頭がポワポワしてきて、失神しそうになった。


















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もうお分かりだと思うが、UFOの正体は凧だった。

大型の凧に、おじさんがプログラミングした電飾を付けたらしい。


俺「一体何の為にこんな事を?」

おじさん「いや、まあ、別に・・・」


























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やがて、おじさんの周りには、吸い寄せられるように人が集まってきた。
若者や、ジョギング中の中年夫婦や、犬の散歩をしてる老人やら、たくさんの人たちが。

まるで暗闇を飛び交う孤独な羽虫が、
一つの灯かりに吸い寄せられるかのごとく。






おじさんはこの日、初めて凧を上げたらしい。
今後も、風の強い夜に電飾凧を上げ続けるとのこと。
赤羽周辺在住の方は、風の強い夜に、赤水門あたりを見上げてみてはいかがだろうか?






おじさんと別れて帰る際・・

近くの大通りで、交通事故で車が大破して、
ちょっとした騒ぎになっていたけど、
まさか運転中にあの電飾凧に気をとらわれて
事故ったんじゃ・・・・































まさかネ☆

※この話の詳細&衝撃の続編は東京都北区赤羽7巻に載ってますよーん。
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by kurukurupaaaa | 2010-08-09 02:37 | 街人  

今夜も赤羽は・・・

今夜も赤羽は・・・

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赤羽です。
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by kurukurupaaaa | 2010-07-19 23:50 | 街人  

人んちに俺んち

2週間も放置してしまいました。

いや・・別に俺がブログを放置した訳じゃない。
ブログが俺を放置したんだ。








まずは告知を3つさせてくださいスミマセン!



発売中の『映画秘宝』でインタビューを受けました。
聞き手はあの大西祥平さん。
わざわざ赤羽まで来て下さって、大変恐れ多かった。
緊張してしまい、愉快な話をできたかわからないけど、
大西さんからは怪奇貸本漫画がらみのどろどろとした話を
たくさん聞かせて頂けてとても楽しかった。

大西さんとは仕事関係無しに、是非定期的にお会いして
色々と雑談を交わしたい衝動に駆られるくらい尊敬しております。

大西さん、どうもありがとうござました。






②4月発売の『生活考察』という本でもインタビュー受けました。
こちらでは割と長めにページを割いてもらいました。
色んなことをいけしゃあしゃあと語っております。

執筆人には、SPA!で一緒にお仕事させて頂いている、
平山夢明先生もいらっしゃるので心強いぞ!





③『バカ男子』が電子書籍で読めるらしい。しかも書籍版の半額で。
2話分(吉川くん)(半沢先生)のサンプルが無料で読めるので、興味のある方は是非に。

PC版



★携帯版

☆docomo
バカ男子 小学校編

バカ男子 中学高校編

☆au
バカ男子 小学校編
バカ男子 中学高校編


☆softbank
バカ男子 ~小学校編~

バカ男子 ~中学・高校編~







・・告知が長くなってしまいました。本題です。


赤い老人からの相変わらずの着信の嵐に
日々奮闘しております。

朝・昼・晩・深夜構わず電話が掛かってくる。

一体いつ寝ているのか不思議で仕方ない。
多分あの人寝てないと思う。

で、主たる用件は「自伝を書いたから取りに来い」とのこと。
取りに行くまで電話地獄から解放されないので、
已む無く赤い老人の家に向かった。







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赤い老人宅の玄関。


ん?

表札の下に、何かシールが貼られている。

なんだろう?























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清野とおる協賛会!!?

うおおお超恥ずかしい!!
やめてくれー!!!


チャイムを鳴らし、急いでお邪魔する。




















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三度目の赤い老人。
もはや緑だった頃の面影は、ない。


完全に呼び覚ましてしまったようだ、赤き情熱を。
・・・いや、今は赤とか緑とかどうでもいい。表札のシールを何とかしてほしい。


俺「表札のあれ、何なんですか!恥ずかしいからやめてくださいよ!」


赤い老人「ちょっとこっちへ来たまえ」

そう言って、奥の部屋へと案内された。




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この部屋は・・・以前来た時は、木材を加工する機材で埋もれていた、
赤い老人の秘密の作業場だったはずなのだが、機材がきれいさっぱり
消えてなくなっている。


赤い老人「今日からここが、君の部屋だ。自由に住んでくれて、構わない」

ふと部屋の入り口を見ると・・・・




















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清野とおる協賛事務室!!?

うおおおお!!なんか超俺の部屋!!



スミマセンけど僕、住みませんよ・・。


あと、将来的にこのマンションくれるみたいなこと言われたけど、
これまた重くてもらえないなあ。

他人から遠慮なく頂戴するのは、2500円までと決めている。











で、赤い老人から怪文書・・じゃなくて自伝を差し出される。


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全部この場で読むまで帰さないというので、
できもしない速読術を駆使して、無難な感想を述べて帰った。
































電話の嵐は、今も続いている。
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by kurukurupaaaa | 2010-03-21 02:53 | 街人  

遊んだ。

誰と?

































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赤い老人と。



「どうしても往年の赤い恰好を見たいんです!」

「今一度、緑から赤に!今一度、緑から赤に!」

・・・とお願いしたところ、快く赤い恰好をしてくれたという訳だ。

やっぱ赤い老人は、緑でなく、赤じゃなきゃダメだ!











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それにしても、赤い。

俺が数年前、初めて彼と遭遇した時に見た恰好は、これである。

漫画の通りでしょう?

誇張してないでしょう?



































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で、カラオケに行った。

赤い恰好で赤いステージに立つ赤い老人。





















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でもマイクは超青。














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赤い老人は一体何を歌うのだろうか?


















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そんなの、SPEEDの「Body & Soul」に決まっている。




















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隣の赤い老人。

メガネケースや鉛筆、それにボールペンまで赤。
見せてはくれなかったけど、パンツも赤いんですって。

徹底している。


























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帰り際。

赤信号に向かって歩く、赤い老人。

赤信号に赤さで挑もうとしているのだろうか?
だとしたら、そんなこと無意味だ。

誰が見たって貴方のほうが赤い。





と、その時。

赤羽の神さまから奇跡のプレゼント。
























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真っ赤な消防車!!

赤い面積は消防車の方が明らかに多いが、
それでも赤さの強さでは赤い老人の方が上だと俺は判断する。






























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で、赤い老人ちにお邪魔して、
ハンモックで遊んでから帰りました。

































翌朝から赤い老人からの電話の嵐だが、決して迷惑とは思っていない。
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by kurukurupaaaa | 2010-02-23 23:56 | 街人  

雑記と日記と続き

こんばんは。

最近、脳が痒い清野です。
掻きたくても掻けないからイライラしています。

いくつか最近のこと。

・今月号のクイックジャパンの書評欄で
『東京都北区赤羽』を取り上げてもらえたので、すごく嬉しい。
クイックジャパンは高校生の時から特別な思い入れのある雑誌なのだ。
記事を書いてくださったライターの吉田大助さんは、
今から6年以上前、ヤンジャンで連載してた『ハラハラドキドキ』という駄漫画を、
某誌の書評で扱ってくれた方である。
あの当時、誰からも褒められることなく、むしろ否定ばっかされてた『ハラハラ~』を
公の場で唯一褒めてくれた恩人的な方なのである。
赤羽の汚い飲み屋で、飲んだこともあったっけ。
吉田さん、最近お会いしておりませんが、お元気でしょうか?
連絡先がわからないので、この場で感謝&お礼を申し上げます。




・ヤンマガで連載中の『ユビキタス大和』の作者、ルノアール兄弟の左近さんと、
先日、池袋の汚い居酒屋で飲んだ。一年ぶりの密会だろうか。
『ユビキタス大和』は一読者として、もはや完全にファンである。
ということは必然的に、その作者である左近氏のファンということになってしまう。
左近氏とは同い年な上、お互いの実家が歩いて15分くらいという、奇妙な共通点があるのだ。

「左近さん、相変わらず不審なオーラ出てますね、ウヒヒ」

「清野さんも出てますよ、ケケケ」

とても面白い方な上に、波長も合う気がするので、また是非お飲み願いたい。





・『東京都北区赤羽』④巻、4月発売に向けて準備しています。
4月は赤羽馬鹿祭りがあって赤羽が一年で一番盛り上がるので、
なんとかそれに合わせて発売させようという魂胆と下心があるのです。
大変ですが、なんとか頑張ります。










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元・赤い老人、現・緑の老人の続き。




緑の老人の正体は、赤い花屋ではなく、
ただ赤が好きだっただけの、現在は緑が好きなだけの老人だった。
(なんかややこしい言い回しでスミマセン)


あああ・・・じゃあこれまで苦労して追ってきた「赤い花屋」は
一体どこの誰なんだろう・・!?

いや、そんなこと、今はどうだっていい。
大切なのは、目の前にいる緑の老人との時間をエンジョイすることだ。
この場で「赤い花屋」のことに気をとらわれるのは、緑の老人に対しても失礼だ。


















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緑の老人お手製のハンモックをぶら下げ、二人で遊ぶ。

この老人は、昔大工をやられていたとのことで、
部屋にあるほとんどの家具やモノを自分で作っているという。

「これも自作なんだよ」

そう言って見せてくれたのが、二重の防弾ガラスで出来た、
分厚いベランダの窓・・。


玄関の人面バリケードを見た時にも思ったのだが、
何故そこまで人に対して警戒するのだろう?

俺「泥棒にでも入られた事があるんですか?」

緑の老人「いや、ないけど、人間は恐ろしいからね」



・・・これだけ人に対して警戒心を抱いているにも関わらず、
「清野とおる」という名の不審極まりない初対面の男を部屋に招き入れてるこの現実!!

その辺の矛盾を尋ねてみた。

「あのー・・なんで僕を部屋に入れてくれたんですか?」

もし俺が貴方だったら、俺は俺を部屋に入れないだろう。
話しかけられた時点で、シカト決定だ。


緑の老人から、すごく意外な答えが返ってきた。




























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「縁」・・・


この言葉に、震えた。

そして不覚にも感動してしまった。

こんな形で出会った相手に「縁」を感じてくれたこと。
その上、信用してくれたこと。

これは並大抵のことではないと思う。











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どこからか自慢の工具を持ち出し、泥棒対策を熱く語る緑の老人。

貴方こそ、僕の心を盗んだ泥棒ですともよ。



















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楽しい時間は瞬く間に過ぎ去り、今度二人でカラオケ行く約束をして、
緑の老人宅を後にした。





もう俺、この人と付き合おーっと。

んで、結婚して子供生もーっと。

んで、足立区か江戸川区あたりで末永く幸せに暮らそーっと。

んで、死のーっと。



















・・・肝心の「赤い花屋」の素性ですが、現時点でほぼ掴んでおります。
それはいずれ漫画の中で描こうと思うので、お楽しみに。
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by kurukurupaaaa | 2010-02-14 00:45 | 街人  

元・赤い老人んち

・・・その前に、前回触れた老婆の件。

絶交されてしまった俺は、便箋4枚にも渡る手書きの謝罪文を、
老婆の店の前にそっと置いてきた。
今までの人生で培った国語力と発想力の全て、
そして愛情をも詰め込んだ、濃密な謝罪文を。



それから数日後、老婆から電話がかかってきた。











・・・怒っていなかった。




「手紙を読んで涙が出たの・・この前は酷いこと言ってしまってごめんなさい。
あなたやっぱり良い人だったのね。」




















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絶交一転、仲直り成功。

自分でもうっとりするくらいの出来の謝罪文だったし、
この仲直りは必然といえよう。


おっと、もちろん本気で反省もしてますぜ!



















・・・で、元・赤い老人、現・緑の老人の件。


ひょんな事から、緑の老人宅にお邪魔することになった俺。
駅からそう遠くない、とあるマンションの一室に案内される。


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すぐに室内に招き入れてくれるのかと思いきや、
俺を外に残して、先に一人で入ってしまった。
待つこと2分、再び玄関のドアが開いた。

ガチャ・・

























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うおおお!!
人の顔したバリケード越しに、緑の老人が!!















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「目」をかたどった穴から、得意気にこちらを覗く緑の老人。

どうやらこのバリケードは、しつこい勧誘や、
泥棒を脅かす為に自分でこしらえたものらしい。
器用かつ斬新かつ不気味。





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遠慮なく室内へお邪魔させてもらう。
赤一色、もしくは緑一色の奇抜な部屋を期待したが、
残念ながらごく普通のありがちな部屋だった。



俺「あの、ご主人が赤かった頃の写真とかありませんか?」

緑の老人「うーん・・・じゃあ探してみるから、ちょっと待ってね」

俺の唐突で不躾な申し出に、緑の老人は嫌がることなく親身になって写真を探してくれた。
我ながら、初対面でこのやり取りは「無いな」とは分かっちゃいたけど、
それでもどうしても知りたかったのだから仕方ない。















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あ!

写真を探すご主人付近に、赤かった頃の名残の品物が!

あの赤いベレー帽は、最初に遭遇した時にも被っていた、
いわば赤い老人を象徴する代物である。
あれだけでもう充分な証拠である。

俺「ご主人、もう結構です、納得しました!」

緑の老人「あったあった。これ見てごらん」





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うおおお・・赤え!!!

本邦初公開!
コレが赤かった頃の緑の老人だ!!

こんな恰好で赤羽を歩かれた日にゃ、
そりゃ「誘ってる」と思われても仕方ないですぜ、旦那!


他にも数枚、写真を見せて頂く。

















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サングラスでダンディにキメる、赤い老人。


















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オカマに扮する、赤い老人。
意外とお茶目なところも、あるのですね。





俺「あの・・今見せてもらったこの写真・・」

緑の老人「ん?なあに?」

俺「すごく言いづらいんですけど・・・」

緑の老人「なによ。言ってみなよ」
































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我ながら、初対面でこのやり取りは「無いな」とは分かっちゃいたけど、
それでもどうしても欲しかったのだから仕方ない。
しかも、何ら嫌がることなく、写真をくださった緑の老人。

ブログや漫画で公開することも、快諾して下さった。
なんて理解ある優しい人だろう・・。

頂いた写真、絶対無駄にはしませんからね!!!




















俺「ってゆーか、何で真っ赤な恰好してたんですか?」


緊張も解け、だいぶ打ち解け合ったところで、
長年気になってた核心的なことに迫る。

果たして、その答えは・・・



























緑の老人「赤が、好きだから」



俺「・・・他に理由は?」

緑の老人「別に」


なんと!!赤い老人が赤い恰好をしていた理由は、
赤が好きだったからであった!!!

・・・もう少しトンチの効いた答えを期待したけど、やむをえない。
これも一つの真実だ。真摯に受け止めよう。


俺「緑色になられた理由は?」




























緑の老人「赤に飽きたから」

なんと!!赤い老人が緑の恰好に変化した理由は、
赤に飽きただったからであった!!!

・・・もう少しトンチの効いた答えを期待したけど、やむをえない。
これも一つの真実だ。真摯に受け止めよう。



俺「路上で花屋を売るのは、もうやめられたんですか?」

そして第二の核心、花屋のことについて迫る。
(花屋のくだりは③巻参照)




























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・・・なんということだろう。
この場面で、衝撃の新事実発覚。

「赤い老人」と「赤い花屋」は、まったくの別人だったのだ。


この人は、ただの赤とカラオケと「緑が好きなだけの、
至って普通の人だった。





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長くなっちゃったので、続く。
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by kurukurupaaaa | 2010-02-07 00:26 | 街人  

さようなら、こんにちは

「東京都北区赤羽」第③巻で、謎の廃寺・正光寺についての詳しい話を聞かせてくれた、
場末の某居酒屋の老婆。

③巻が完成した時、本を老婆に持っていった。
掲載された自分の写真や物語を見て、照れくさそうにしつつも、喜んでくれていた。

それから一週間ほど経った先日、老婆から電話あった。

・・怒っていた。

話を聞くに、赤羽の古くからの友人に苦言を呈されたらしい。
「あんな漫画に顔や店を出すことは、世間に恥を晒すようなことだ!」と。

友人からの忠告にハッと我に返った老婆は、俺の漫画に協力してしまったことを
深く後悔しているようだ。





















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俺は老婆から、心のマイミクを削除、つまり絶交されてしまったのだ・・・。

確かにあのネタに関しては、写真掲載の承諾をもらったとはいえ、
説明不足、配慮不足だった。老婆への老婆心も不足していた。

漫画の中で「ゴミ屋敷」扱いしちゃったし・・。
(その表現も、許可もらったつもりであったけど)

深く反省した俺は、長々と謝罪文を書いて、店の入り口にそっと置いてきた。
お婆ちゃん、不快な思いをさせていまい、本当にごめんなさい。

もし赤羽のどこかであの店を見つけても、今は老婆にとってデリケートな時期なので
どうかそっとしておいてあげてください。

そして漫画のことには絶対触れないでください。









































そして、別れあれば出会いあり。


老婆に絶交され、落ち込み気味で赤羽を歩いていた先日の夕方。

前方から、見覚えがあるような無いような、老人が歩いてきた。

























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③巻の冒頭で触れた、赤い老人・・


























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・・・が、全身緑になったバージョンの老人。

赤い老人はここ何年も見かけてないが、なんだこの緑の老人は!


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顔はちょっとわからないけど、件の赤い人と歩き方や雰囲気が、どうも似ている。

同一人物だろうか?
なんで赤から緑に?
マリオとルイージ的な兄弟?
赤いきつねと緑のたぬき?



なんとも不条理な展開に、しばし思考がマヒする。

話しかけたい。

話しかけたいけど、口実がない・・

一体どうしたら・・?










































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口実なんてどうでもいい。

口実なんて、後からついてくる。






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俺「あの・・数年前まで全身赤い恰好してました?」


思い切って尋ねてみた。




























緑の老人「・・・うん、してたよ」

うおおおおおお!!

やはり彼は元・赤い老人、赤い花屋だった!!!

うおおおおおおお!!数年越しの夢の接触!!!!
この数年間、俺は彼と直接話をしたいとう願望をずっと抱いていたのだ!!

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しかし、いざ本人を目の前にした俺は緊張と興奮で体も声も震え、
即・職質レベルの、完全なる不審者と化していた。

この機会を逃したら、もう次はない!!



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俺は長年彼を知ってるけど、彼からしたら俺は初対面の不審な若者。
心など開いてくれるはずもなく、黙って睨まれてしまった・・。





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どうしたら俺を信用してもらえるだろう?
どうしたら俺をわかってもらえるだろう?
どうしたら俺の貴方へのこの溢れ出る興味心を理解してもらえるだろう?

嗚呼、僕は貴方と、貴方とただ仲良くしたいのです。貴方のことを知りたいのです。
声にはならない声が、心の奥で空回り。




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しかし、あせればあせるほど言葉にできない。

もう無理だ・・・

































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「うち、くる?」

唐突に、老人が予想だにしない言葉を発した。

この時、目には見えない不思議な力を、確かに感じた。
俺の老人への熱い気持ちが、言葉を超越して老人に伝わり、
その全てを悟った上で許容してくれたのだ。

そう、あの時、俺と老人は心で間違いなく性交をした。

じゃなきゃ、あの流れで「うち、くる?」的な言葉など、絶対出ない。


























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もはや行かない理由などなかった。










































































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続く。
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by kurukurupaaaa | 2010-01-28 01:05 | 街人  

おっぱい③

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泥酔状態で、こんな名文句を
サラリと書き上げた「あいは」嬢。







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人の金だと思って、遠慮なく何杯もお酒を飲む「あいは」嬢。

そんな「あいは」嬢を見て、俺はこう思った。

































「この女、いつか漫画のネタになるかも」



まだどうなるかわからないけど、
その時は写真をモザイク無しでバンバン使いたいので、
一応許可を取っておく必要性がある。


自分が赤羽の漫画を描いている旨を説明し、
機会があったら是非漫画に使わせて頂けないものか
お願いしてみた。

・・・しかし、彼女の職業は、日陰のおっぱいパブ嬢。
進んで顔を出したがる人がいる業種とは思えない。











































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なんと、快諾。

写真も自由に使ってよいとのこと。


でも、口約束だけでは不安なので、一筆念書をお願いすることにした。


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言われるがままにスラスラと念書を書く「あいは」嬢。
・・・本当にいいのだろうか?


仮に、彼女の勤めるおっぱいパブ店の名を晒すことによって、それが少しでも宣伝になり、
指名客にも繋がり、現在の売り上げNO4からNO1に登りつめてやろうという
魂胆があるならまだわかる。


しかし、彼女の漫画に出る条件は一つ「店名を出さないこと」。


ただの物好きであろうか?
それとも、頭がおかしいだけであろうか?



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彼女の書いた念書を見て、またもや驚かされる。



























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「私あいは 清野さんのマンガに全面協力します M田Y江





なんと、文末に本名でのサインが・・・!!
源氏名の「あいは」で全然問題ないのに、自ら進んで本名を書いてくるとは・・・


「こういうことは、ちゃんと書かなきゃ駄目でしょう?」

そう呟いて「あいは」嬢は微笑んだ。




・・・この女、何なんだろう?

実はすごく純粋で良い子なのではないだろうか。
だんだんそう思えてきた。





























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何故だかよくわからないが、先程からしきりに「あいは」嬢が、
「キャバクラに行こう」と誘ってくる。
女がキャバクラに行きたがるなんて、少し妙ではあるまいか。



良い子と思った直後に、ある言葉が脳裏に浮かんできた。




















































情はあるけど










































ぼったくる町





















































赤羽









・・・・俺たちに酒をおごらすのは、ほんの序章で、本当の狙いは
提携する別のキャバクラに連れて行って、そこで思う存分に金をふんだくる為に
俺たちに声をかけたのではあるまいか。

漫画出演快諾という「情」を見せた後に、悪徳キャバクラで
心行くまで俺たちをぼったくろうとしているのではあるまいか。




そんな疑念に駆られたので、帰ることにした。






























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店を出るなり、奇声を上げ始める「あいは」嬢。


































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閑散とした深夜の商店街で、寝転がる「あいは」嬢。

























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その後「あいは」嬢は、俺たちと別れの挨拶も交わさぬまま、
別のおじさんを捕まえて、夜の赤羽の町に消えていった・・・







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あのおじさん、ぼったくられなきゃいいけど・・・・。











































余談。
































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終始絶句気味だった『東京都北区赤羽』担当石井氏。

この時、彼は編集者になって一ヶ月目の、希望に胸躍らせる新人であった。

それがイキナリこんな訳のわからない漫画の担当に就かされた挙句、
訳のわからない町に呼び出された挙句、訳のわからないおっぱいパブ嬢に絡まれた挙句、
終電も逃す羽目に。


しかもこの翌週には強制的にペイティさんと絡まされ、
その翌々週には「ちから」のマスター夫妻とも絡まされ・・・・











































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ご苦労様です。
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by kurukurupaaaa | 2009-08-15 05:20 | 街人  

おっぱい②

赤羽駅南口付近の一角には、昭和の雰囲気を色濃く残す、
昔ながらの風俗街が地味に存在するのだが、
とにかくここが謎めいている。

今の時代、どこの町の風俗情報も、インターネットや風俗雑誌で調べれば、
ある程度の情報は出てくると思うのだが、奇妙なことに赤羽の風俗に関しては、
情報が一切出てこないのだ。完全にベールに包まれている。

できる事なら、自らの足で片っぱしから入店してみたいが、
残念ながらそこまでの勇気は持ち合わせていない。










































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その、ベールに包まれた赤羽の風俗街で働く女が目の前にいる。
これは絶好の機会ではあるまいか!

「赤羽の風俗街に関する情報を教えてもらえませんか?」

ずっと気になってた疑問を、彼女にぶつけてみた。

「えー?あたし、他の店のことはよくわかんなーい。
でも結構ヤバイ店もあるっぽいから、気をつけたほうがいいよー」

「どうヤバイんですか?」


「知らなーい」


・・・期待していた答えは返ってこなかった。
むしろ、謎が深まってしまったじゃないか。





引き続き、一枚の紙とペンを彼女に手渡し、

「赤羽に対して何か思うことがあったら、この紙に書いてほしい」

と、かなり無茶なお願いをしてみた。


「そんなこと急に言われてもわかんなーい」
































・・・と戸惑うかと思いきや、


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迷う事無くペンを走らせる「あいは」嬢。





























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その内容を見た俺は、驚愕した。




















































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「情はあるけどぼったくる町 赤羽」


赤羽の「陰」の部分と「陽」の部分を、
赤羽の「敵」か「味方」かよくわからない感じを、
実に見事に形容した素晴らしい一文ではないか。

絶妙な感じに赤羽の核心を突いてるかも・・。


ベロベロに酔った状態で、こんな名文句をサラリと書く事ができるなんて、
只者じゃないぞ「あいは」嬢。





























つづく。(眠いからもう寝る)
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by kurukurupaaaa | 2009-08-01 04:25 | 街人  

おっぱい

あれは、まだ肌寒い今年の初春のこと。

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『東京都北区赤羽』の2代目担当石井氏と、
二人での初めての打ち合わせを終え、赤羽駅付近で別れようとした
その直後のことである。





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「止まれーっ」

女性の大きい叫び声が聞こえたので、
俺と石井氏は反射的に声の方向へ振り向いた。






































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信号の対岸に、水商売風の20代半ばくらいの女が、
こちら側に指を差して立ち止まっている。

なんだなんだ??



おそらく、タクシーを呼び止める為に叫んだのであろう。
そう納得し、再び石井氏と別れようとしたその時。

































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・・・やばい。

タクシーではなく、明らかに俺達に向かって叫んでいる・・・。
女の顔に見覚えは無い。間違いなく赤の他人である。

一体何の用があるというのか・・?


































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信号が青に変わると同時に、女はものすごい勢いで
こちらに突進してきた!

やばい!怖い!



































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そして逃げる間もなく、捕まってしまった。

































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おごった。


彼女の正体は、赤羽の某おっぱいパブで働く「あいは」嬢。
人気・売り上げともにNo4という、なんとも微妙で好感の持てる順位である。


「タダ酒が飲みたかったから、あんたらに声をかけたってわけ」(あいは嬢・談)


































つづく。
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by kurukurupaaaa | 2009-07-25 06:51 | 街人